【完】先生と恋をしましょう!


ん?あれ。
手掴まれてる。
美系男性の手は細いくせに、力強い。


ドキッ



ちょっと強引な感じに、ドキッてしちゃったじゃない。
ああ、久々の感じ。
まともな高校生の感性かな。





「あのー…?」


何も言わないから声を出してみる。
ちょっと、睨まれた気がするけど…まあ、気にしない。




「あ、ああ…いや。まだ、此処に居たらいいと思って」


想像より低くく響く声に驚いた。
この人…非の打ちどころがない…。
いいな…こういう人。




美系男性は、私が座っていた所に座っていた。
そこ、私の場所…なんて言える訳もなく、空を見上げた。
昔からの癖で、知らない人にも愛想良くしちゃう。
ああ…馬鹿みたい。



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