【完】先生と恋をしましょう!


「そういえば、誕生日いつ?」


暗い雰囲気を打ち砕くような明るさで、私に言う。
無理してるようにみえて仕方ないけど、此処は気付かないふりだよね。




「え…いやあ~一応ホワイトデーですよ」



私は誕生日が嫌い。
1つは、自分の存在価値の無さを毎年知らされるから。
でも、それ以上にホワイトデーだから。
プレゼントにチョコレートのような類のもの以外貰ったことは、ない。
一応友達って呼ぶ存在も居たけど、誰もこんな嫌な気持ちに気付いてくれない。





「えっ?まじ?」



「ま、まあ…」


少し落ち込んできた。
あと数ヶ月で誕生日…。
チョコレートだらけの地獄には、もう耐えられない。










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