【完】先生と恋をしましょう!
私は、琴美さんと話してたとか、琴美さんに聞きたいことがあったとか、そんなことを全て忘れて手を伸ばした。
せっかく見つけた先生らしい、というよりは、私達らしいモノだから、死んでもゲットしたい!って思ってて、短い腕を懸命に伸ばす。
これを、逃したら先生とも会えない気がした。
ついに、それを掴んだ。
…でも何故か動かない…。
人混みを掻き分け、その手を離さないように注意しながらワゴンに近付いた。
なんと!誰かも、最後の1個に飛びついたようだった。
しかも、手は男の人しかも大人な感じで。
そこまでこだわる理由は、私ほどないだろうに。
私は、顔を見上げその人物を確認した。