【完】先生と恋をしましょう!


誰かが、私の頭を撫でてる。
誰だろう…。



「…………んー……」


頭が重い、最近寝てないからねー。
それでも、目を開ければ其処には保健室の天井がある。
そして、あの会いたくないその鋭い瞳とぶつかった。




「睡眠不足、栄養失調が原因だそうです」


案外、普通だった。
期待してたみたいじゃない。
私は、もぞもぞとベッドから起きる。



「すいませんでした」


義務的な言葉を告げ、立ち上がった。
先生も何も言わないから、そのまま此処を立ち去ろうとする。
助けて欲しいなんて…馬鹿みたい。
この人も他の人と一緒なんだから。







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