【完】先生と恋をしましょう!
指先が、体中がガタガタ震える。
怖いんだもん、見破られるのが。
見破られて、馬鹿にされるのが…元彼には笑われた。
それに、何の意味があるってさ。
意味なら、あるよ。
こうしなきゃ、誰にも認めて貰えない。
結局、1人じゃ生きられないんだから、誰かに頼るために自分を作らなきゃいけない。
「最初に言ったはずだ、キミが綺麗だと。此処に来なくなってから、毎日キミを探して、見ていた。苦しそうにする顔も、泣きそうな顔も、毎日見てなくてもわかるよ」
「な…んで……」
何で、と何回も繰り返した。
涙を必死にこらえた。
この人に頼っては、いけないんだから。
上っ面に騙されるな。
後で、傷つくのは私なんだから、逃げろ。