【完】先生と恋をしましょう!
「一目惚れさ。桜のように美しいキミにね。誰も、その魅力に気付いてないようだが」
言葉は出ない、だって優しいんだもん。
こんなに、優しくしてくれたのは、何年振りかな。
低い声で、怖そうなのに…優しくて…。
「誰も、キミが苦しんでることには、気付かない。気付かないフリをしてる。何故だか、わからないよ」
小さく苦笑した、先生は私の頭をゆっくり撫でる。
私の髪を指で弄ぶように、触ってそこに、唇を近付けた。
「私は…邪魔なんですよ、どこでも。学校じゃ、平均点をあげたり、雰囲気悪くしたり。家じゃ…家じゃ…私…何したかな…私………」