【完】先生と恋をしましょう!
両親の離婚、私が施設に居ること、施設が地獄であること。
涙が時折、溢れることもあるのに、涙を親指で拭ってくれて、手を握ってくれる。
全てを話終えた時、先生は何も言わずに引き寄せた。
何も言わないんだけど、安心する。
先生って温かいんだもん。
「明日からの休みを、ワタシと一緒に過ごしてみないか?」
それは、思ってもみない誘いで、でも私が先生の大切な休日を過ごしていいのかと思った。
「私で、いいんですか?」
「キミがいい」
真っ直ぐ見つめられて、ドキッとした。
告白されてるような気さえ、する。
でも、先生は優しいから同情してくれてるんだと思う。