【完】先生と恋をしましょう!
それでも、今はその同情にすら縋りたい。
だから、私は頷いた。
「じゃあ、一緒に荷物を取りにいこう」
時計を見れば、下校時間を過ぎていて、1人であそこに行きたくないのを察した先生は、頭を撫でた。
何も言わなかったけど、伝わってるんだろうなって思ってたら、先生が立ち上がっていた。
「職員用駐車場、赤い車の前に」
それだけ、言い残してさっさと出て行ってしまった。
その後ろ姿を、のんびり眺めてから駐車場へ行った。
赤い車と、言った通り赤い車は其処にあった。
周りには、赤以外の色の車で、きっとこれなんだろうなーなんて思った。