【完】先生と恋をしましょう!
貼り付けたような笑顔を、女の人に向ける。
ばかばかしくて、何も言えない。
きっと、先生の態度から察するに、カラダだけの関係だったんだと思う。
でも、女の人が勘違いしてるって感じかな。
「ええ、いいわよ!家買ってやったら、本当に出て行くのね?」
「キミは、何を言ってるんだ」
その怒りの矛先は、私へと向いた。
丁度、先生から離れられる最大のチャンスだから。
今なら、一人でも大丈夫。
「柊さんにご迷惑かけるわけには、いかないので…出て行きます」