【完】先生と恋をしましょう!
赤い車は、行きと違い暗く重い足取りだった。
先生も私も行き同様何も喋らなかったけど、気まずい雰囲気が漂っていた。
それからあっという間に駐車場へと車が入る。
「待ってたのよ」
先生の家に入ってみれば、開口一番に口を発した。
もちろん、あの女の人。
相変わらず、キラキラした格好で眩しい。
「今更、止めるなんて言わないで」
「もちろんわかってますよ」
飛びっきりの笑顔は、やけに苦しい。
さようなら…先生。