【完】先生と恋をしましょう!
教室に入れば、痛い視線。
久しぶりに感じた嫌な雰囲気を気にも留めず、席へ座った。
窓からは、緑色に変わった桜がキラキラと輝いていた。
んーっ、と伸びをして、目の前の参考書へと向かう。
キーンコーンカーンコーン
普通に、何にもなかった。
保健室に行く訳でもないから、先生に会うこともない。
私は、吐き気を覚えた。
1人が辛い…なんて初めて思った。
「先生、さようならっ」
2年生だろうか、先生に挨拶をしていた。
でも、先生は、嫌そうにその生徒を睨み付けていて。
私はそれを、そっと隠れて見ていた。