【完】先生と恋をしましょう!
生徒は諦めたように、走って友達の待つ下駄箱へと行ってしまった。
私は、少し間を置いてから下駄箱へ向かおうとしたら…先生は、目の前にいた。
「……………っ」
先生は、目を見開いて驚いていた。
けど、私も驚いた。
まさか此方へ、来るわけないって勝手に思ってた。
「さ、さようなら…」
笑顔を一生懸命に貼り付けて、逃げた。
先生は、私を引き留める訳でもなく、ただじっと見つめていた。
その夜、先生のことをずっと考えていた。
何で…引き止めてくれないんだろう?とか。
私を離さないって言ったのに、とか。
先生が、好きでたまらない…その気持ちを結局は、捨てられない事を思い知らされた。