【完】先生と恋をしましょう!
「せんせ…」
声を絞り出してみれば、先生は少し力を緩めて、私を見た。
相変わらずかっこよくて、どうしようもない。
これは、夢じゃないんだ…。
「せんせ…」
もう1度呼んでみた。
夢じゃないってのが、信じられないよ。
まだ実は、夢の中かな?
「おかえり」
先生の声は、優しかった。
いや、普通の人ならわからないのかもしれない。
でもね、私にはわかる。
だって先生を想う気持ちは、誰にも負けないから。
「夢…みたいデスね…」
思わず、呟いた。
もう先生に抱き締めてもらうことなんて、無いと思ってたし。