【完】先生と恋をしましょう!


「今度こそ離さない、絶対」


先生は、決意してたみたいに言う。
でもね、やっぱり甘えていいのかわからない。
先生が好きなんだけど…踏み込めないというかさ。






「身体の方はどうだ?」



「力…入らないみたいです」



えへへ、と笑いながら言えば先生は、痛々しい表情をした。
同情は、要らないんだよ…先生。





「飯は?」



「お腹空かなくて…」



「じゃあ、寝ようか」


先生は、そう言って部屋から出て行った。
先生が居なくなれば、此処が先生の家で、少し前にいた場所だとわかった。
やけに広くて…怖い。









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