【完】先生と恋をしましょう!
急に、怖くなった。
先生の居ない広い空間。
さっきまで、平気だったのに。
今まで、辛いって思わなかったのに、今更苦しくなった。
身体中が震えて、膝を抱えた。
先生、助けて。
扉の開く音と、駆け寄ってくる足音、その後にぎゅっと包まれた。
大丈夫だから、そんな言葉も降ってきて。
それが、あまりに心地良くて先生が、優しいから…私の心は、悲鳴をあげた。
「せ…せ…んせ…え…っ」
先生の胸元をひしひしと濡らしていく、私の涙。
先生は、決して何も言わない。
私はひたすらに、苦しみを吐き出した。