近すぎる距離~伝わらない想い~
「えっと~」

━─━─━─[料理途中]━─━─━─━

野菜を切ってっと

「ん~♪」

夢中です。料理って楽しいから昔からよくやるんです

家庭科の先生やお友達から上手いって言われてよく調子にのる自分がいたり

ふー

「ひゃっ・・・」

誰かの腕?がかたにのったんです

そして・・耳に息が

「なんて可愛い声だしてんの?」

襲っちゃうよ
くすくすと笑いながらその本人
棗君はいつのまにかとっても近くにいたのです


「な、棗君。だ、だ、だ、大丈夫座ってぇて」

「どんだけ緊張してんだよっ」

またクスっと笑う棗君

緊張どころじゃぁないよ
ドキドキしすぎて死んでしまいそうです

こんなんじゃ私の心臓は持ちませんよ

「だってつまんねーしっ
なんか手伝うよっ」

っという棗君に対して余裕がない私は

かなり顔が赤いはずなんです


たぶん


いや絶対です


「ホント大丈夫ですって座っててください」

「座ってんの飽きたしここでみてるしっ普通にやってくれてていいよ~」


ふ、普通にといわれても

これでは、これでは

「うぅ~んーーーー」



グサッ


やってしまいました


嫌なことちょっと的中
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