近すぎる距離~伝わらない想い~
銜えるのは、やめてくれた棗君

「じゃぁ自分で銜えてろよ」

血まだでるし
    という棗君



自分?あれこれ一種の間接キスになるのかな?

間接キスってやばくないかなぁ


棗君って好きな人いるのかな


って今そんなこと思ってる場合じゃないでしょ

「血垂れてる」

はやく銜えろよっと囃し立てる棗君


いいの?

間接キスだよ?

なんでそんなに余裕なの?



「早く銜えないなら俺がやるけど」

「やります。銜えます」

あむっ

銜えました

かなり頑張りました

ははっと笑う棗君




そろそろ無理だ

間接キスだとおもうと




へなへなへな

「ちょっ大丈夫?」

腰が抜ける私

「ごめん・・なさいっ」

「御前休んでろ、俺がつくるしっ」


「ありがとう」

本当に棗君は優しいな
< 34 / 53 >

この作品をシェア

pagetop