近すぎる距離~伝わらない想い~
アレからかなりの時間がたったのでしょうか?

私は耳を塞いで寝ていたんだ



棗君の「できた」の囁きで起きる
いつの間にか手が下ろされて・・・

いやおろされてはあってないと思う
握られていて
耳からはずれたんだ



握られる手から感じるあたたかさ
それと同時に野菜のにおいが漂う


涙がでちゃうんだ
これってたまねぎの臭いのせいかな?

そうだったらいいな



「大丈夫かよ!?まだ痛いのか?」

心配そうに除く棗君の顔



「ダ、大ジョブなの・・ただぁ・・グズッ」

「何・・・何なの?」

「ただ、アリガトウっていいたくて」

「そんなことかそれくらいで泣くなってぇ可愛い顔が台無しだぞぉ」

「それは寒い・・・」

「そんなこというな慰めてんのに」

「大丈夫やもん♪もぉ大丈夫」

っと立ち上がる私

そぉ?っとまだ心配そうにする棗君
やっぱり優しいな

料理が並べられた机
椅子に座る私たち
・・・・アレ?なんで横に座ってんの?

「そんな疑問そうな顔すんなよっ」

ははっと笑う棗君
だって普通向かい合わない?

「まぁ気にせず食おうぜ」

そんなにキにしませんが・・・
なんか緊張しちゃうんですが


どうしたらいいものなんでしょう!?
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