嘘。『彼』
「おはよぉぉ…」



時間ギリギリで、オオアクビをして入ってきたのは、南だ。



「南!あんた時間やばいよ。」




私は南の顔を見て叫んだ。



「ぅ〜ん。三十分遅刻する〜」




「久々に顔を見せたとおもったら…」



私は準備が済んだので、南を置いて、さっさと更衣室を後にした。



南は、週四のバイト。



唯一、昔からの友達で、店の中でも、外でも一番仲がいい。




目鼻立ちはっきりしていて誰もが振り向く美人だ。

人見知りしないし、明るい性格なので、
絶対に毎日出れば、売上も今以上に上がるのに、本人のやる気といったら全く無い。







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