嘘。『彼』
「いらっしゃぃませ。」



私は変わらず笑顔で席に着く。



「どぉしたの?急にっ♪」


「実はハルがさぁ〜沙良ちゃんに会いたいって聞かないからさぁ〜連れてきてやったんだょ〜」




「りおにわぁ〜?!」



「勿論、りおにも会いたくて来たんだよ。」



凌也はりおちゃんの頭を優しく撫でた。




りおちゃんは、頭を撫でられて満足そうだ。




ってかハルって誰だ…?




「ハルだょ〜!昨日振りっ」



私の隣で人懐っこく笑うホスト。



これがハルだ。



「昨日はありがとう〜楽しかったょ。」



私はお酒を作りながら、ハルに笑いかけた。



「嘘だぁ。」



ハルはタバコに火を自分でつけると、私の目を見た。




「嘘って?」




「沙良さん悲しい目をしてるもん…」




………




「あぁよく冷めてるとは言われるかも!結構ショックなんだょね〜」




「そぉじゃなくて〜顔は笑ってるのに目が笑ってないってゆうか…」



「そぉかなぁ〜」



私はまた笑った。



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