嘘。『彼』
目の前を見ると、凌也の声が聞こえる。



「りおはまじかわぃぃなぁぁ〜」



「ホントにっ?」



「マジだょ〜」



「うれしぃ〜。。」



顔を赤くするりお。



りおは素直だ。それがりおのいい所でもあるし、その夜に染まって無い笑顔で、客を癒す。



りおの魅力。



また会いたいと思わせるんじゃなくて、りおに客がまた会いたいと思って足を運ぶ。



りおはは無意識の魅力で周りの男を魅了してる。




でも…



ホストが男でも。



皆がみんな、りおの魅力に引き込まれる訳じゃない。







「凌也くんっ、あんまりりおちゃんをイジメないでねっ。」




私は笑いながら、そしてキツク凌也の目を見た。



「こんなカワイイ子苛める訳ないじゃん〜」




凌也は笑いながらも、目を反らした。






りおは不思議そうな顔で私を見つめた。




真っ直ぐな目で―――




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