嘘。『彼』
「すいません…沙良さん…沙良さんなら、茶会さず話し聞いてくれそうだったんで…」




仕事終わりいつも来る馴染みの居酒屋でりおちゃんが話し出した。




「気にしないで〜で?どおした?」




大体推測できたけどりおちゃんからの話しを待った。




「私…どうすればいいか分からなくて…」



「うん…何が?」



「凌也の事…本気で好きになっちゃって…」



「……――」



「我慢出来なくて、自分の気持凌也に伝えたんです。」



「ぅん…それで凌也くんは何て?」



「嬉しいって言ってくれたけど…何だかはっきりした答えが分からなくて…」



「凌也くんと体の関係は?」



私はいつの間にか、みのさん化している気がする…



「何度も家に泊まりに来てるから…」



「あるんだ?」



「はぃ…」



私ははっきり言って誰かに相談されるタイプではない。



もちろん、自分から相談する事も。



だって人に何て言われても自分の気持を変えるのは、自分自身でしかないのだから――



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