嘘。『彼』
私は月一ペースでここに来ている。
営業の電話が来るわけでもなく、私がボトルを出す訳でもない。
かなりの細客。
店の女の子達に会わない様に、いつも個室のビップに座っていた。
りおちゃんに何も言ってあげれないのは、私自身、この男雅人が好きだからだ。
望みが無いで恋に恋してるのかも知れない。
No.と言う響きが好きなだけかもしれない。
雅人の顔が好きなだけかもしれない。
そんな事を思っては、私は雅人の事好きな訳がない。
そういい聞かせてきたんだけど――
ひたすら速くなる鼓動を私はずっと止められずにいたんだ。
営業の電話が来るわけでもなく、私がボトルを出す訳でもない。
かなりの細客。
店の女の子達に会わない様に、いつも個室のビップに座っていた。
りおちゃんに何も言ってあげれないのは、私自身、この男雅人が好きだからだ。
望みが無いで恋に恋してるのかも知れない。
No.と言う響きが好きなだけかもしれない。
雅人の顔が好きなだけかもしれない。
そんな事を思っては、私は雅人の事好きな訳がない。
そういい聞かせてきたんだけど――
ひたすら速くなる鼓動を私はずっと止められずにいたんだ。