嘘。『彼』
りおちゃんは、辛い気持を抱えてまで一緒に居たいと思わなかった。


だから


凌也が生きる、この街から離れた。



凌也を感じない様に―


胸が騒がない様に―


欲望と孤独を抱えたまま、この街を去った。








りおちゃんが決めた道、前を向きながら頑張って生きて欲しいと

そう思った――



素直に思ったんだ。




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