嘘。『彼』
着信:小野塚 武



「げっ…こぃつゎ…」



小野塚。客の一人、誰もが知る、小野塚財閥の一人息子。

金は腐る程持ってるが、コイツは嫌いだ。

客の好き嫌いは無い私だけど、しつこいくらい体を求める客は私は、相手に出来ない。


いくら金を積まれても―



それだけが私のプライド。



「ぅ〜なんか気分悪っ…」





小野塚の着信を見たからなのか、私わ頭痛がしてきた。




これくらいで頭痛が起こるわけないか…




風邪引いたかなぁ〜…




最近急に寒くなったし…




私は、携帯を直して、暖房の効いてる席にもどった。





「どぉだったぁ〜?」



南が眠そうな半目で見てくる。



「全然〜…」



私は首を横に振った。




「ってかあんた顔色悪いょ?」




南が私のオデコを触る。





「あつっっ!あんた熱あんじゃん!?」





南は目を丸くしてる。




「そういえば頭がぼーっとするわ…」




なんか今日は寝起き悪かったもんなぁ…





ボーッとしてると、南が早退しなとせかしてくる。


ぅ…



でも罰金…




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