嘘。『彼』
病院に着いたら、私は気を失う様に、倒れこんだ。




気ずくと、ベッドの上で、腕には、点滴が繋がれていた。




誰も居ない―



暫くして、愛想の悪いおじさん先生が来た。




「風邪と貧血ですね…しばらく休んで帰っていいですよ。」



昔から医者は嫌い…




何だか人間として扱われて無い気がするから。






一通り説明を受けて私はまた眠った。



点滴のお陰で、目が覚めた時は少し楽になった。



ゆっくり起き上がり、わたしは、会計を済ませる。




今日は休もうかな…




いつの間にか、外は真っ暗になっていた。





「あっもしもし?沙良です。熱が下がらなくて…今日ぐらいまで休みます。はぃ…明日までには…じゃぁ…ぉつかれさまです。」





電話を済ませて、家に帰った私は薬を飲むと、すぐに布団に潜った。



薬が効いたのか、昨日よりは寝付きが良かった気がする。






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