嘘。『彼』
私は強くなりたかった。



昔から、一人で居る事が無理なタイプで、次から次に男が変わってた。



一人でも強くなろうと思ってもいつも男に頼ってしまう。




一人で眠る夜が怖くて、常に毎日、男と寝ていた。




そう、それは、雅人と出会ってからも―



私は強くなれないでいた。


夢も希望も無い毎日。



淡々とすぎる日々で、気ずかないうちに雅人だけがいつの間にか私の生きる意味になってたと言うのに…







雅人を最初に裏切ったのは私。





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