嘘。『彼』
「一ヶ月、雅人の時間が欲しいの。」



「時間…?」



「簡単に言えば彼氏代わり。もし、その間に、お店で売上が欲しい時は、いつでも来る。」



「色カノ?」



「10000万。一ヶ月うまくやってくれたら、もう1000万。計2000万。いい話しでしょ?色カノでも何でもいい。私が会いたい時、必ず一緒に居てくれればいいの。たった一ヶ月。」










………





こいつ頭おかしくなったか…?



そんな大金持ってる訳…




「とりあえず今決めて?」



沙良はテーブルの上に札束を並べた。



まじかょ――…








俺は言葉が出なかった。







イキナリの話しに少し混乱する。


でもそんなの顔に出せやしない。


冷静を装った。



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