嘘。『彼』
過去―雅人
「何でょ!!」




「何でぢゃねぇだろ!?何で俺の店でシャンパン出すんだよ!」




「ただ飲みたいからに決まってるぢゃん!」




「お前飲みすぎなんだょ!」




「ウルサイ!別に雅人の前だからいいでしょ!」





「そう言う問題ぢゃねぇょ!店の奴に彼女だってばれてんだぞ?どこに彼女にボトル出してもらう男がいるょ?」




「ただ飲みたいだけだもんっ!」





「勝手にしろっ!!」




「ばかっ!!」




亜紀子は酔っ払って泣いていた。



どうして分からないんだょ…



酔っ払って泣き叫ぶ女程惨めなものは無い。



亜紀子と付き合い始めて半年。



いつの間にか、俺の売上も落ちて、この所うまくいかない。




ホストのサイトでは、彼女ネタや枕ネタなどで散々叩かれてるし…



上には怒られるし…




こんな時に亜紀子が、店に来ると、益々、状況が悪化するってのに…














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