嘘。『彼』
今の所、亜紀子にはばれてないけど…



あぁ〜めんどくせぇ〜



でもさやかは太客だし…

機嫌損ねる訳にも行かないし…

「ってかこの髪の色いいね〜」



「えっ?気ずいたぁぁ?」



取りあえず話しを思いっきり変えてみた。




この頃の俺は今より、口下手で、そして女心なんて全く分かっちゃいなかったんだ。








きっとそれは、亜紀子も同じだったんだと思う。







「雅人さんっお願いします。」




「早いよ〜」




「すぐ見送りしたら帰ってくるから。」




「あぁ〜あのこねっ」



さやかは、何故か勝ち誇った様にわらった。




「沙良さんが帰るって…」


「ったく…」



亜紀子の席に戻ると、もう既に居なくて、連れの南が帰る準備をしてる。






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