嘘。『彼』
ピピピピ…
ピピピピ…―




「雅人さん鳴ってますょ?」





「……」




着信:亜紀子




……


ピピピピ…――ッ


っ…




ピッ。




「出ないんすか?」



「ぃいんだよっ!」




俺は苛ついた。


少しでも悪いと思った俺が馬鹿だった。
あいつも浮気してんぢゃん。









ピピピピ…





受信メール:二件




亜紀子

<今日は帰ってこれそぅ?(>_<)>




紗知


<きょぅゎありがとぅでしたぁ♪初めてのホスクラ経験だったけど、雅人さんに会えてょかったですっ☆>




紗知…さっきの大学生か…










俺は亜紀子のメールをシカトして、紗知に返信をした。



<こっちこそぁりがと〜紗知まぢかゎぃかったからビックリしたょ!もう帰りついたの?>















あの時、家に帰って、亜紀子に問いつめてたら、今とは違う未来が続いてたんだろうか―







そんなの今さら分かりはしないけど―――








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