指折り★Holiday
おかげで遅刻はしなかったものの、
あたしは冷や汗ダラダラ。
やばい。
チャラ男さんの手を叩いてしまった・・・っ!
脳内では既にリンチされてるあたし。
原型をとどめてない顔が頭に浮かんで、
顔から血液が一気になくなる。
あぁ、これが血の気が引くってヤツか。
そんなことまで冷静に考えられる自分。
もういっそ殺してくれ。
「なーこーちゃぁーん♪」
放課後。
あたしの元にハデ髪悪魔が現れた。
「俺俺! 朝の!
顔とか覚えてる~?」
覚えてますとも、はっきりと。
ニコニコしながら
話しかけてくるチャラ男さん。