指折り★Holiday
理由を探して
「バッカじゃないの、菜子」
ずるずると音を立てながら、
シェイクをすする綾乃。
予想もしなかったその発言に、
ポテトを口に運んだままあたしの手は止まった。
「え、なんで?」
「なんでって、助けてもらったんでしょ?
授業遅れたのも譲輝くんといたからでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・・・・」
「じゃあ、なんでアドレス聞かない?
そこは聞いとけよ! バカ菜子!」
そ、そうか・・・・・・
綾乃の言い分に感心。
でも、あの状況で聞けますか。
・・・・・・聞けないよ。
どれだけ空気が読めないんだあたしは。
譲輝くんが柚木モモだと知った今日。
まぁ、あの時の授業には遅れて、
怒られたりもう散々・・・・・・
挙句、綾乃にまで色々聞かれるし。
今日は、ついてないのか。
今朝、急ぎながらも見た占いを思い出し、
12位だったようなきがした。