指折り★Holiday
ものすごい音があたりに響く。
「いった・・・・・・」
・・・・・・くない?
パチッと目を開けると、
なんとあたしの下に男の子がいた。
それを見た瞬間、
顔の血液が一気になくなる。
顔面蒼白?
「ひやぁぁぁっ! ごめんなさいぃぃぃ!」
飛び上がるように上からどいた。
落ちたはずのあたしの体はどこも痛くなく、むしろ男の子の方が重症っぽい。
この人が下敷きになってくれたんだと、
少し冷静さを取り戻した頭が理解した。
「ごめんなさいごめんなさい!」
「たた・・・・・・あんた大丈夫?」
頭を押さえながら、
助けてくれて男の子が顔をあげた。
そのとき。
「こらぁぁ! 誰だ! なにしてる!」