指折り★Holiday
吐き出したあたしの思い。
譲輝くんがどう思うかなんて、
そんなの全然分からない。
だけど、
あたしがどう思ってるかだけは、
――――知ってて欲しいな。
ふわりと舞う秋の風。
少し冷えたその風が、
あたしの頬をくすぐる。
1枚、また1枚と落ちる葉を目で追って、
5枚目の葉っぱが落ちたとき。
「今日」
「え?」
「ちょっと言い過ぎたかなーとか、
思ってた。・・・ちょっとだけ」
淡々と話す譲輝くん。
あたしの顔なんて見ないで、
むしろ逆を向いている。
な、何が言いたいんだろう・・・・
そう思いながら、
少し首をかしげた時。
「ごめん」