指折り★Holiday
瞬きを数回繰り返し、
「え、ほんとに何やってんの?」
眉をひそめて尋ねた。
あたしの問いかけに、
少し間を空けてから――――・・・
「恋愛もんってさ」
綺麗な唇から、
すらすら言葉がつづられた。
「気持ちの変化とか、
そういうのが難しいじゃん。
俺そーゆーのわかんねいし。
乙女心もわかる気しないし。
だからこうやって歩いてる人見て、
この人はどうだろうなー、とか。
そーゆーの考えんの」
なるほど。
思わず感心する。
確かに、人の気持ちを
文章にするのは難しい。
あたしがこれだけ小説が好きなのに、
書こうと思わない理由の1つだ。
国語とか、4だし・・・・(泣)
(10段階評価)