指折り★Holiday
青いあひる
「こんにちはー♪」
「よく来るね、アンタ・・・・」
駅に続く遊歩道。
同じ位置のベンチに腰掛ける譲輝くんの隣りを、当たり前のように陣取る。
あれからあたしの金曜日の予定は、
“ここ”に来る事。と決まっていた。
ただ座ってるだけなんだけど、
それでもいいもん。
譲輝くんの近くにいて、
その綺麗なお顔を間直で見れるわけですよ!
ベストポジション最高。
隣り、万歳!!
「譲輝くんから、
コーヒーのいい匂いする」
「コーヒー専門店でバイトしてるから。
豆とか扱ってるし、ニオイ染みてんじゃない?」
「すげー、かーっちょいい!!」
「バカにしてんでしょ」
最近は、
会話が続くようになってきた。
譲輝くんの無口さとか、
たまにズバッと言う事とかにも慣れた。
でも――――
「そこカフェみたいにもなってるから、
ケーキとかもあるよ」
「わー、ケーキとか言ったら
食べたくなるぅぅぅうう」
「ふっ、食い意地はってる」