指折り★Holiday
少し冷めた視線で譲輝くんを見ると、
ぷいっと視線を外されてしまった。
やば、怒ったかも。
いち早く危険を察知したあたし。
譲輝くんの気分が怒りモードに変わる前に、
はやく手を打たなければ!
譲輝くんのことだから、
『もう、ここ来んな』
とか普通に言っちゃうよ!
しかも冷たい視線付きでっ!!
わざとらしく視線をずらし、
たどたどしく言葉をつなぐ。
「そ、それにしてもアレだね!
何でここだけ青色なんだろうね」
「俺に聞くなよ」
「ですよね・・・・・・」
小さく溜息を1つついて、
背もたれに体重をかける。
今日はもうしゃべらないかな・・・・
ボーっと空を見上げると、
思い出されたように話した譲輝くん。
「あ、そういえばさ」