指折り★Holiday
1トンのオモリが、
さらに重みを増して帰ってきた。
「やだよ、そんなの!!
ってかなんで遅刻だけで謹慎!?」
「んなの、こっちが聞きたい。
ただでさえ遅刻にうっさいのに・・・・・・」
「ってゆうかなんで譲輝くんはそんなに冷静なの?
譲輝くんだって遅刻常習犯でしょ?」
そうだよ。
あたしがはじめて
譲輝くんに会ったのだってそう。
2人が遅刻してなきゃ、
出会うことすらなかった。
譲輝くんに助けてもらった事も。
譲輝くんの携帯拾った事も。
全部全部が、“遅刻”から始まった。
そんなところに“運命”なんてものを感じるなんて、
やっぱり携帯小説の
読みすぎ・・・・・・なのかもしれないな。
我ながら恥かしい事を考えてしまって、
照れ隠しに自分の髪をいじる。