指折り★Holiday
にやっと笑ったあたしを見て、
綾乃もにやっと笑った。
周りから見たら、
何事だと思うね。たぶん。
「最近、夜に更新しないね」
いつものベンチに座り、
よって来る鳩を眺めるあたし。
『あげるな、エサ!!』
と、大きな看板があるのにも関わらず、
譲輝くんはパンをちぎってあげていた。
「んー、まぁね」
「やっぱ、起きれないとヤバイしね。
バイトとかいきなり休めないもんねー」
すっかり寂しくなった木。
キミはいいね。
ハゲてもまた生えるしね。
うちの校長は悲しい状態だよ。
心の中で木に話し掛け、
哀れな校長の頭を思い出す。
朝礼台に立ったら、
ライトで頭が光って可哀相すぎる。