指折り★Holiday
口元を緩め、
思い出すように教えてくれた。
“譲らない輝き”か――――。
「譲輝くんの譲らない輝きは、
たぶん小説なんだろうね」
綺麗な物語から生まれる言葉は、
どんなモノより輝いてる。
きっと、それを生み出してる譲輝くんのおかげだ。
「そうだといいけどな」
あたしに向けられた、
とびきり優しい笑顔。
おもわず、
あたしも笑みがこぼれる。
こうして譲輝くんといると、
ついつい時間がたつのを忘れる。
気がつけば空は藍色で、
深い紺が空を支配してる。
キラキラ光る1番星を見つけると、
真っ先に思うんだ。
―――譲輝くんも見てるかな。