指折り★Holiday



財布の中身を心配して、
家に取りに入るかまで考える。





考え込むあたしにしびれを切らしたのか、
もう1度譲輝くんは唇を震わせた。





「さっさと出せって、」



























「携帯」




・・・・・・、ん?




「え、携帯?」


「ほかに何があんの?」




眉をひそめながら首をかしげ、
まるであたしが変な人みたいな目で見てくる。




これが軽蔑の眼差しなのか?



「早く出せって」



「は、ハイ!!」

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