My Sweet Sweet home
カミナリ
コンコン
拓兄入ってもいい?
どうしたゆか?
時刻は夜11時を過ぎようとしていた。ゴロゴロピカッ
あのね・・・あの・・・ゆかね・・・
ん?どうした?言ってみ?
あのね、ゆかね、雷恐いの!
ゆかはほんとこわはりだなー
あのね・・・ママがね。毎日夜にお仕事行っちゃったの。ゆかね寂しかったけどね毎日我慢したの。でもね、雷の日は恐くてね、ママにね行かないでって・・・そしたらね我儘言う子はきらいよって。
・・・。
だからね、ゆかね我慢してたの。新しいママにはね、ゆか嫌われたくなくてね・・・。ウッ、エック、ヒック、
そこからはもう由佳は声にならなくなった。
・・・ゆか、おいで。
ベッドの隣をポンポンってする拓海。
一緒に寝てもいいの?
ゆか、これから雷が鳴った日はいつでも俺のとこおいで。俺がゆかを守ってあげる。もうこわくなんかないよ。
極度に安心を覚えたゆかは、そのまま拓海の腕の中で急速に眠りの世界に落ちていった。
遠い、遠いい昔の出来事。