My Sweet Sweet home

だけど、今の気持ちまで話してしまったらあなたは困るでしょう?



目をつむる拓兄の顔をじっと見つめ続けた。あたしに気づいてほしい。あたしの中に気持ちに。



拓兄が片目をそっと開けた。あたしと目があって一瞬ドキっとしたけど、またすぐ閉じてしまった。



それでも見つめ続けるあたしに。もう一度片目を開けてあたしを見た。



今度はちゃんと両目を開けて「なんだよ。」って笑いながらあたしに向き直った。



「まだ眠くない。」



はいはいって顔であたしに向きなおり布団をかけなおしてくれる。



あぁもう。好きで好きでしょうがない。意味もなく涙が出そうになる。



「お前ガリガリだなぁ。なんでこんな細いの。困ったなぁ。」



言いながらあたしの腹とか二の腕をつまんでくる。



今度は正真正銘、涙腺が危うくなってあたしは拓兄にギュって抱きついた。



「お前、胸もないなぁ。困ったなぁ。」



なんて言われたけど。
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