My Sweet Sweet home
カミナリ2
とあるお昼。学食で拓兄と二人でランチ。幸せな二人きりの時間。
・・・にはならなかった。
「拓海ー今度あたしともご飯食べてね。」「拓海」ー最近全然連絡くれないね。」
5分に1回拓兄は女の人に声をかけられる。
まったくなんなの。あたしと拓兄の時間を邪魔しないで。と思っても皆様そんな事おかまいなし。
でも皆様長居はしない。あたしは何やらこのまなざしで、人をギョッとさせる力を持っている。
別にものすごいにらみをきかせるとか恐い顔をすりとか、そんなんじゃないの。ただ相手と目を合わせるだけでいい。つまりギョッとする程美人だということだ。
それを自分で知ってからは、この力を大いに活用している。
ただ残念なことに目の前でカツ丼を食べているこいつには効かないみたいだけど。
「あ、えっと拓海またね!」
このパワーでまた一人女が去ったところだった。
「ゆか!たくみさん!」