My Sweet Sweet home
結局その晩はものすごい雨とカミナリだった。
ザーザーゴロロザーザードーン
といった具合に留まる事をしらない。
一人ベッドに入りながら、カミナリに恐怖を感じる自分を待ち続けたけど、それほど恐くはなかった。
ただ雷に日に家に一人はちょっと心細いなという、一般的な気持ちになっていた。
トラウマだったのはもう昔の事だったんだと気づいてしまった。
それより雷に日に拓兄が、あたしじゃない他の女を取ったなんて、別の意味で雷の日がトラウマになってしまう。
あたしが雷恐いとを知りながらも、少なくとも拓兄はそう思っているのにも関わらず、他の女と過ごすなんて・・・
実際兄妹なんてそんなものなのかな。修平だってあたしが雷嫌いな事知ってる。でもいなくたってなんとも思わない。それはあたしがあいつをほんとの弟だって思ってるから。
拓兄に対して兄妹以上の事を求めすぎているんだ。
でもしょうがない。好きなんだから。
でも拓兄は今頃あの女と愛し合ってるんだ。あたしが雷に怯えている事すら頭にはないのかも・・・