My Sweet Sweet home

結局その晩はものすごい雨とカミナリだった。



ザーザーゴロロザーザードーン



といった具合に留まる事をしらない。




一人ベッドに入りながら、カミナリに恐怖を感じる自分を待ち続けたけど、それほど恐くはなかった。




ただ雷に日に家に一人はちょっと心細いなという、一般的な気持ちになっていた。




トラウマだったのはもう昔の事だったんだと気づいてしまった。





それより雷に日に拓兄が、あたしじゃない他の女を取ったなんて、別の意味で雷の日がトラウマになってしまう。




あたしが雷恐いとを知りながらも、少なくとも拓兄はそう思っているのにも関わらず、他の女と過ごすなんて・・・




実際兄妹なんてそんなものなのかな。修平だってあたしが雷嫌いな事知ってる。でもいなくたってなんとも思わない。それはあたしがあいつをほんとの弟だって思ってるから。




拓兄に対して兄妹以上の事を求めすぎているんだ。




でもしょうがない。好きなんだから。




でも拓兄は今頃あの女と愛し合ってるんだ。あたしが雷に怯えている事すら頭にはないのかも・・・






< 34 / 64 >

この作品をシェア

pagetop