My Sweet Sweet home
すぐに体制を立て直した綾はあたしを睨み返した。



「ゆかが大事だからって言われて誕生日に帰られたあたしの気持ちがわかる!?彼女はあたしだったのよ!ちょっとかわいい顔してるからって調子乗らないでよ!」



"ゆかが大事"



さっきの怒りはどこへやら。



急に幸せな気持ちになったあたしだったけど、そんな悠長な気分に浸っている場合ではなかった。


「やって!」



という綾の言葉に女たちは一斉にあたしにかかってきた。



髪を掴まれ、引っ張られ押さえつけられ、叩かれ。



それでもただ黙ってやられるあたしではない。


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