My Sweet Sweet home

「ちゃんと勉学に励んできたかー?」




あたしが拓兄の横に行くと、からかいまじりに聞いてきた。




「拓兄よりはね」




「ハハッ。そうかい。」




頭をポンポンってしてくれる拓兄。そんなことにも幸せで爆発してしまいそうになるけど、そんな風にはおくびにも出さない。




「ほんとゆかちゃんに過保護だなー拓海は。」「俺らに口説くすきもくれねーんだもんなー。」「ゆかちゃんたまには俺の隣に座ってね。」




それも絶対にいやよ。あたしがあなたたちの隣に座ったら拓兄の両隣に女が群がってしまうもの。








「ばーか。お前らみたいな変態にゆかはやんねーよ。」




変態は拓兄のくせによく言う。
今朝だって医務室で1発ぬいてきたくせに。




理性ではそう思っていても、あたしの本能は拓兄のその何の気なしに言った言葉を敏感に察知してしっかりキュンッってしてる。




「変態はお前だろー。」



あたしの気持ちをくみとったかのように、名前も思い出せないあたしファンの男の人Aはすかさず突っ込む。




「アハハ。ですよねー。」





あたしが笑顔を向けると男性Aは「ねー!!」と嬉しそうに少し身を乗り出してきた。




「男はみんな変態だろー。」




言いながら拓兄は男性Aにデコピンをくらわしながらあたしの方に乗り出してきた体を元の定位置に戻す。




「お前がその筆頭だろー。ゆかちゃんこいつに寝込み襲われないように気をつけてねー。」





「襲わねーよ。こいつの歯ぎしり半端ねーの。お前ら知らねーだろ。ねぞーなんて最悪だぞ。色気ゼロ。」





言いながらあたしの髪をくしゃくしゃってする。









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