独り言2<その後のある日>
隣に座ったのは、男性だと気付いたのは
電車が間もなく、終点の新宿に着く頃だった。
真奈美は、降りる準備を始めて文庫本を
カバンにしまい、何気なく気配を感じて
隣を見て、はっとした。
隣に座っていた男性は、30代半ばのハーフで
すっと通った鼻筋がとても美しく、思わず息を
飲んでしまうほどだったからだ。
でも、次の瞬間前を向いて、真奈美は
くすっと笑うと我にかえった。
そして、
『はぁ~。やだやだ。』
心の中でつぶやいた。
電車が間もなく、終点の新宿に着く頃だった。
真奈美は、降りる準備を始めて文庫本を
カバンにしまい、何気なく気配を感じて
隣を見て、はっとした。
隣に座っていた男性は、30代半ばのハーフで
すっと通った鼻筋がとても美しく、思わず息を
飲んでしまうほどだったからだ。
でも、次の瞬間前を向いて、真奈美は
くすっと笑うと我にかえった。
そして、
『はぁ~。やだやだ。』
心の中でつぶやいた。