独り言2<その後のある日>

変な大男

「どれどれ‥。」
そういうと男はその場にしゃがみこんだ。

『えっ?!』
と、思う間もなく気がつくと真奈美の足を
まじまじと見て

「ちょっと、赤くなってるけど‥。」

真奈美はぎょっとして
慌てて足を後ろに引っ込めると

「だ、だいじょうぶですっ。」
と、叫んで見上げて真奈美は驚いた。

さっき、電車でみかけたハーフの男性だったのだ。

「あ‥。」

顔面が一気に耳まで真っ赤になるのを感じた。

もはやお土産のケーキどころではなかった。
とにかく、一刻も早くその場を離れたい
一心で真奈美はペコリとお辞儀をすると、
急いでそこから立ち去った。

その場に残された男は、走り去る真奈美を
なぜか微笑ましい思いで見送っていた。



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